飽和時代におけるプロダクト戦略
モノの無い戦後の時代から現在はモノが溢れている時代であり、お客様は数多くのメーカーやブランド、またはお店から商品を選ばれます。
私達のジュエリー業界も同じで、驚くべき数のブランドの中からジェムケリーのジュエリーやアクセサリーを選んでいただくわけですから、品質管理、デザイン、イメージ、価格どれを取っても気を使いながら仕事を進めて行きます。
まずは仕入れですが、宝石鉱山のオーナーから商品化される大半のルース(裸石)を購入しています。 これも、出来る限り数多くのルース(原石)を現金で大量に仕入れて三種類のディストリビューションルートに乗せて行きます。
最高品質のジェムクラスモノは①GemCEREY Collection、SETTE、GEREZZAなどのハイブランドに使用します。ミドルクラスのジュエリーラインは②DICHA などのコンサバティブラインのブランドに使用します。アクセサリーラインはリーズナブルプライスを追求した③ジェムケリー通販サイトの特別コーナーにて消化されます。
このように製造から全チャネルでの流通形態を確立させたことにより宝石鉱山会社との友好関係を築き上げることに成功しました。
そして、大量に仕入れた裸石(ルース)の中から厳選された石だけにGemCEREY Collectionの称号が与えられるのです。
その石は京都にあるジェムケリー本社ビルのジュエリー工房で丁寧に手作りで商品が作られて行きます。
キャスト(鋳造)と違いオールハンドメイドは時には若干の荒さも出たりもしますが、そこに手作りならではの味があったりもします。僕自身がGemCEREY Collectionに関しては手作りに拘るのはジュエリーを宝石や貴金属の価値という側面と芸術性というクオリティにも拘りたかったからです。
世に出回るSILVERアクセはキャスト(鋳造)が大半ですがジェムケリーでは出来る限りハンドメイドに拘っております。
ただ、いくら素晴らしい商品を開発しても世の中の人に知ってもらい見ていただかないと何の意味もありません。 そこでジェムケリーでは数年前からコラボレーションジュエリーを中心に広告展開を行っています。
アライアンスやコラボレーションは双方にシナジーが生まれないと意味が無いと私は考えています。 少し前までは弊社が実施して来たのは、広告契約をしたタレントさんが単なる雑誌広告やTVCMの出演していただくポピュラーなモノでした。
現在は音楽アーティストの方々とのコラボレーションを増やしています。
ミュージックビデオとTVCMを連動させてCMを撮り、ミュージックビデオの中に弊社のジュエリーも登場させて相乗効果を出し行くことで話題性をUPさせて数多くのお客様にジュエリーとCMソングの両方を知っていただくことでシナジーを生んできました。
2010年の春からコラボレーションさせていただいている西野カナ×GemCEREY第一弾 西野カナ×Ge,CEREY第二弾 はお陰さまで通算販売個数で10,000個を突破しました。
本当にありがとうございます。 これも西野カナちゃんの人気上昇の高まりの中でTVCMや雑誌やネット広告を加味して+ジュエリーのデザインと商品性が合致して生まれた新しいビジネスのカタチだと思います。
様々な荒波の中で20年近く会社を運営してきましたが、昔は企業の寿命は30年と言われていましたが、今では企業の寿命は10年だと言われています。
確かに彗星の如く現れて、一瞬で消えて行く企業が何と多い事か・・。 私は、今もこうしてジェムケリーという会社を継続して来られていることを心より有難く思っています。
巨木になったら、枯れるか腐るかどちらかである。どうせなら、新芽のためにも一度倒れる勇気を持ち、倒れてから新芽を出すことだと思う。
では、また♪