Mission Bijoude/ビジュード VARTIX/ヴァティックス
長く経営者をつづけていると、いろんなことに遭遇します。
社内外の問題、経営危機など。
それらを乗り越えて会社が存続しているわけですから、経営トップもなかなか疲れる仕事です(苦笑)
会社の創業当初は最大の目的は『利益』でした。
確かに、どの企業も経営陣も「当たり前だ!」そうおっしゃると思います。
私自身も異論はありません。 ただ、そこで思考が停止するんだと思うのです。
私自身も、創業間もない頃に、多くのベンチャーキャピタルや証券会社に上場を促されました。
私自身が『利益』の次に目指したものは、当時の大人たちに踊らされた『上場」という目標でした。
でも、振り返ると本当の意味での自分たちが『利益』を達成した後の『ミッション』に欠けていたのでは無いかと、
今になって痛切に反省しています。
この時期には、多くの若い経営者たちがITバブルで創業間もないのに上場して数億円や数十億を手にして、
クルーザーやスーパーカーを乗り回して、銀座や祇園で呑み明かす風景を目にしたものです。
そして彼らも泡のようにほとんどが消えました。
25周年に向かって、次の世代に、私が残さねばならないものは『利益』は当たり前だとして、やはり『会社が社会に存在する意義』これだと思うのです。
ジュエリーを通じて『ホンモノ』の『満足』を提供すること。
身につけることで笑顔が溢れ出すような『商品』を創ること。
JOUER LA LUNEは、Bijoude/ビジュードという、私たちの再出発のミッションを背負った第一弾の商品でした。
価格は¥9,999というプライス設定も利益より、お客様の溢れ出す笑顔を想定してつけたプライスでした。
またVARTIXで私たちが成すべきことの大切さは『Re』です。
これからは古くなったモノを廃棄するのではなく再利用することが社会的に大事な時代に突入したと考えています。
近年注目を浴びることの増えた「リノベーション」住宅ですが、もともと中古住宅の流通比率が日本の数倍も高い欧米では、
当たり前のように行われてきました。
そして、リノベーションの対象となる中古マンションのストック数は、首都圏に限定しても10年で約2倍、20年で約3倍近くになると言われています。
増え続けるこの膨大な数の住宅市場を、流通性のある市場にすることが、今後の課題になっています。
このような社会的に意義のあるビジネスを構築することが、私たちの『ミッション』であるとようやく気がついたのかも知れません。
そして、時計作りおいても、最高の技術とリーズナブルプライスを目指しました。
そしてJAPAN MADE TOURBILLONの製作の成功に辿り着いたのです。
私を含めて、全社員はこの4年で『利益』のみを求めるものは去り『ミッション』という社会的意義を共有できるメンバーは残りました。
さて、また新たな一歩を踏み出したいと思います。
では、また♪